例年になく、特に今年はクマによる被害が多く発生しています。日本全国、夏の異常な暑さが連日続いたため、クマが冬眠前にたくさん食べるどんぐりなどが実らず少ないため、食べ物を求めて人里にまで食べ物を求めて来ています。
今まで経験したことのないクマの出現で、作物を食い荒らされたり、クマに襲われたりという被害が出ています。
なぜ?クマは冬眠するの?
冬眠とは、寒い時期に動物が食物の摂食や運動を中止して、代謝活動を低下させた状態で冬季を過ごすことです。
ヒグマとツキノワグマは、秋に大量に食べて脂肪をため、エサの少ない冬は冬眠して過ごすように進化しました。
一方、一年中、果実や昆虫類が豊富な熱帯地方に生息するクマの仲間は冬眠しません。
冬眠中は何してる?
クマの場合は、途中で覚醒することはなく、ほとんど眠り続けます。夏から秋にかけて、冬眠に備えてたくさん食べて体脂肪をたっぷり蓄える「脂肪貯蓄型」なので、冬眠中は摂食も、排せつも一切せずに過ごせるのです。
因みに、妊娠しているメスのクマは、冬眠中に出産し、授乳も行うというから驚きです。
また、メスのクマは冬眠前にたっぷり脂肪を蓄えても、出産し授乳するため、ガリガリにやせ細ってしまうそうです。
クマの生き残り進化
クマは、一切飲まず食わずのまま、春まで4か月ほど穴の中で眠り続けます。
冬眠する動物といえば、ヘビやカエル、カメなどの変温動物をはじめ、コウモリやリス、ネズミなどの小動物が多く、ツキノワグマやヒグマのような大きな動物が冬眠するのは、非常に珍しいとのことです。このような行動は、長い進化の過程の中で培われたもので、生き延びるためのものだったのです。
もともとクマは、肉を食べる動物でしたが、進化して、今では摂取する食料の90%以上を植物質に変えています。
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