大相撲春場所は24日、大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で千秋楽を迎え、新入幕で東前頭17枚目の尊富士(24)(本名・石岡弥喜也、青森県五所川原市出身、伊勢ケ浜部屋)が豪ノ山を破り、13勝2敗で初優勝を飾った。
新入幕力士の優勝は、1914年夏場所の元関脇両国以来、110年ぶり2度目となる正に歴史に残る快挙です。
初場所から10場所目での優勝は史上最速!
青森県出身力士の優勝は、97年九州場所の元大関貴ノ浪以来27年ぶりという。尊富士は前日の取り組みで右足を負傷したが、けがを乗り越えて賜杯を抱いた番付は、大相撲における力士の順位表で「番付表」という
力士は、本場所の成績によって地位が序列づけられ、毎場所後に行われる番付編成会議で地位が上下する。
番付の地位・定員
<関取>
・幕内 横綱 三役(大関・関脇・小結) 前頭(平幕)
・十両
<力士養成員>
・幕下 三段目 序二段 序ノ口 番付外
「記憶に残る」ケガに耐えて、横綱照ノ富士の激励に奮起して!
優勝インタビューでは、「15日間、土俵を務めるのが力士。記録も大事だが、皆さんの記憶に一つでも残りたくて必死に頑張った」と語った。また、兄弟子の横綱照ノ富士(32)から「お前ならできる」と励まされて翻意し、「積み重ねてきたものを台無しにしたくなかった。(出なければ)一生悔いが残る」と強い気持ちで土俵に上がった。
鳥取城北高(鳥取)の先輩でもある横綱照ノ富士は「憧れの存在」という。両膝の大けがで一時は序二段まで番付を落としながら横綱まで上がった姿に自身を重ね合わせ、「この人に指導を受けながらやれば間違いない」と語ったこともあるという。(2022年日大卒業、伊勢ケ濱部屋に入門)
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