日本酒造りを支える「蔵人(くらびと)」、杜氏(とうじ)とは?大吟醸(だいぎんじょう)とは?

時事問題

日本酒の製造元(製造メーカー)を蔵元(くらもと)といいます。そして、蔵元で日本酒造りをする職人を「蔵人(くらびと)」と呼びます。蔵人は会社のように組織になっており、まず経営者である蔵元の下にはお酒造りの工程すべてを管理・統括する「杜氏(とうじ)」がいて、最高責任者として様々な技術を持つ蔵人たちを取りまとめています。そして、杜氏の下には補佐役である「頭(かしら)」、麹造りの責任者である「麹師(こうじし)」、酵母造りを取り仕切る「元回り(もとまわり)と呼ばれる人々がおり、それぞれの工程を担当する蔵人を指揮しています。

杜氏とは

杜氏は、蔵人たちを取りまとめて酒造り全体を統括します。杜氏は、各蔵元に一人しかいません。職人の長であり、酒造りのすべての工程を取り仕切るというとても重要な役回りです。豊富な知識と経験と熱い情熱をもって酒造りを牽引していく杜氏は、蔵元に無くてはならない存在といえます。

大吟醸(だいぎんじょう)とは

日本酒は、米の精米歩合や製造方法によって、8種類の「特定名称酒」に分類されています。大吟醸はその中の一つです。特定名称酒は、所定の条件を満たした日本酒です。まず、大きく三つに分類され、「純米酒」、「吟醸酒」、「本醸造酒」に分けられます。そしてさらに、原料と製造方法の違いにより、「純米大吟醸酒」、「純米吟醸酒」、「大吟醸酒」、「特別純米酒」、「特別本醸酒」の五つに分類されます。

大吟醸とは、「精米歩合50%以下の白米と米麹及び水、またはこれらと醸造アルコールを原料として吟味して造った清酒」を大吟醸といいます。日本酒を見分けるポイントは二つあり、「どれだけ米を磨いているか?(精米歩合)」と「原料」であると言われています。

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