日銀が17年ぶりに決めた「利上げ」とは?政策金利を引き上げ0~0.1%へ

時事問題

日銀の植田総裁は3月19日、金融政策決定会議後の記者会見で発表しました。
日銀の利上げとは、日銀など各国の中央銀行(中銀)が設定する政策金利を引き上げることです。

A Japanese national flag flies while signage for the Bank of Japan (BOJ) is displayed outside the central bank’s headquarters in Tokyo, Japan, on Tuesday, March 15, 2016. The BOJ refrained from bolstering its record monetary stimulus as policy makers gauge the impact of the negative interest-rate strategy they adopted in January. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

何のためにするの?

中銀は、政策金利を上げ下げすることなどで、経済やモノの値段(物価)の安定を目指しています。日銀は3月、政策金利をマイナス0.1%に抑えるマイナス金利政策をやめました。政策金利は今、0~0.1%です。

利上げで何が変わるの?

政策金利は、銀行の金利に影響します。利上げをすると、銀行に預けたときにもらう利子が増える一方、借りたお金を返す時に払う利息も多くなります。住宅や車のローン返済の負担が増える可能性があります。
 一般的に利上げは、景気が良く物価が上がっているときにします。金利が上がるとお金が借りにくくなるので、モノの売り買いなどの動きが落ち着き、物価が上がりにくくなるとされています。

どうして久しぶりの利上げになったの?

日本は1991年のバブル経済崩壊以降、物価と賃金が上がらないデフレ状態に陥りました。2006~07年の一時期を除き、日銀は経済活動を活発化させようと、金利を下げる利下げをしてきました。
特に13年からの11年間は、超低金利と大量の国債購入を組み合わせた「異次元の金融緩和」に取り組んできました。
ところが、新型コロナウイルス禍後の22年ごろから、世界的に物価が上昇し、人手不足で賃上げも進みました。デフレ状態ではなく、日銀は超低金利である必要はないと判断しました。

日銀はまた利上げをするのかな?

米国の政策金利5.25~5.5%や欧州の4.5%と比べても日本の金利は低いままです。
経済の良い流れが続けば、日銀も追加利上げをする可能性はあるということです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました