2024年8月5日午後4時42分に九州宮崎県の日向灘で、震度6弱の地震が発生しました。場所により1メートルくらいの津波も発生しました。被害は小さかったが、緊急地震会議により「南海トラフト地震臨時情報」が発令され、以後一週間各所で注意喚起の対応をしました。
異常気象による災害が、毎年発生しています。首都直下型の地震もいつ起きるか懸念されています。
100~150年の周期で大規模な地震が発生
・南海トラフ地震
南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として過去に大きな被害をもたらしてきた大規模地震です。
過去の事例を見てみると、これまで100~150年の周期で大規模な地震が発生しており、1707年の宝永地震のように駿河湾から四国沖の広い領域で同時に地震が発生したり、マグニチュード8クラスの大規模な地震が隣接する領域で時間差をおいて発生したりするなど、その発生過程に多様性があることがわかります。
地震調査研究推進本部の長期評価によると、マグニチュード8~9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は70~80%(令和4年1月1日現在)とされています。
・前回の発生から約80年が経過
近年では、昭和東南海地震(1944年)、昭和南海地震(1946年)がこれに当たりますが、約80年経過して次の大地震発生の可能性が高まってきています。
南海トラフ地震臨時情報とは?
南海トラフ地震臨時情報は、異常な現象が観測された場合に気象庁から発表される情報です。
南海トラフ沿いで異常な異常な現象が観測された場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合等に、気象庁から発表される情報です。
情報名の後にキーワードが付記され、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)]等の形で情報発表されます。政府や自治体から、「キーワード」に応じた防災対応が呼びかけられるので、呼びかけに応じた対応をとる必要があります。
・キーワード
1.調査中
観測された異常な現象が、南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、
または調査を継続している場合。
2.巨大地震警戒
南海トラフ沿いの想定震源域内のプレート境界において、M8.0以上の地震が発生したと評価した場合
3.巨大地震注意
①南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界において、M7.0以上、M8.0未満の地震が発生し
たと評価した場合。
②想定震源域のプレート境界意外や、想定震源域の海溝軸外側50km程度までの範囲でM7.0以上の
地震が発生したと評価した場合
③ひずみ計等で有意な変化として捉えられる、短い期間にプレート境界の固着状態が明らかに変化
したような通常とは異なるゆっくり滑りが観測された場合
4.調査終了
巨大地震警戒、巨大地震注意のいずれにも当てはまらない現象と評価した場合
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