西の関脇・大の里は令和6年9月21日、秋場所14日目に2回目の幕内優勝しました。
日本相撲協会は25日、臨時理事会を開き満場一致で大の里の大関昇進を決めました。初土俵を踏んでから1年半ほどで周囲も驚く速さで番付を駆け上がりました。
この出世スピードの速さはどこから来ているのでしょうか?
髪の毛が伸びるのが追い付かない! 大銀杏がない!?
大の里の出世の速さに、関取の象徴であり憧れでもある大銀杏が結えない!
・身長 192㎝
・体重 182㎏
日体大時代に学生相撲界を席巻した!
大の里は、幕下10枚目格付け出し資格を得て入門した。いわゆるアマチュアエリートです。
中卒たたき上げで、横綱まで上り詰めた二所ノ関親方とは対照的です。
二所ノ関親方は、18歳3か月で新入幕し、19歳2か月で初3賞と順調に番付を上げた。しかし、大関昇進に新入幕から7年、幕内初優勝まで初土俵から89場所を要した。
二所ノ関親方の指導、教え!
二所ノ関親方が言うには、自分自身は昔壁に当たったので、自分のようにならないように、出世街道をまっすぐ進んでほしいい。「自分自身の苦い経験を、大の里に教えたい。そして、しっかり「形」を持った力士になる」と。
二所ノ関親方の教え!
1.腰を割ること
2.相手に体を密着させて寄り立てること
3.恵まれた自分の体を生かし切ること
・二所ノ関親方の兄弟子だった西岩親方(元関脇・若の里)は、今場所の大の里を「膝を曲げて相撲がとれている。一つ一つ技術を身に着けている印象だ。成長しましたね。」と。
西岩親方は次のように強調しています。
・心を磨くのは親方の役目
・威厳を持って、適度な距離感を保って、大の里に接してほしい。
・そのためには、厳しい稽古も時には必要である。
大の里が看板力士として、真価が問われるのはこれからである、/
口上は「唯一無二の力士をめざし…………。」 向上とは?父親の願いを
口上(こうじょう)とは、口頭で申し述べることです。歌舞伎などの興行物で、出演者または劇場の代表者が、観客に対して舞台から述べる挨拶をいいます。初舞台や襲名披露、追善興行などのときに行われます。
「大関の名を汚さぬよう精進します。」
これは、大の里の師匠、二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が、2011年11月に大関に昇進した際の口上でした。この後の「唯一無二の力士」という言葉に、かけがえのない存在の思いが滲んでいます。
小学校時代に相撲を指導してくれた父、中村知幸さん(48)が口にしていたフレーズが頭に浮かんだという。
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