富士山は、標高3776mでその姿はとても美しい形をしています。富士山の南東部に見られる巨大な窪みは、宝永噴火(1707年)により生まれた火口です。
どうして宝永火口は富士山の中腹にあるの? 山頂火口と側火口
山頂火口は、マグマが何度も山頂から噴出するためにできて、その噴出物が堆積して火山は高くなりす。
マグマの通り道(火道)には、マグマだまりと山頂をつなぐメインの火道の他に、放射状に広がるサブの火道があります。このサブの火道が地表につながると「側火口」となって、そこからマグマが噴出するのです。
1707年(宝永4)に起きた噴火でできた宝永火口(側火口)、約200年ぶりの大噴火だった!江戸にまで降りしきる火山灰で外は真っ暗になった!
江戸にいた儒学者の新井白石は、「雪のように降りしきる火山灰で薄暗くなってしまい、昼間から明かりをつけて講義した」と記しています。また、火山灰が気管支に入って、喘息や風邪の人が増えたと記しています。
地震が発生すると富士山も噴火するのか?
宝永噴火は、49日前から関東から九州にかけて大きな地震が発生していた。この地震が、噴火の引き金になったという見方があります。
また、1435年の噴火について記した「王代記」には、2年前に大地震が発生したという記録も残っています。
よって、今後大地震が発生した際に、連動して富士山が噴火することも十分に考えられるということです。
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