日本は、地震大国と言われるほど多く地震が発生しています。でもなぜ日本には地震が多いのでしょうか?
日本列島の成り立ちに、その理由があるという!
体に感じるもの、感じないものを合わせると、世界中で起きる地震のおよそ一割が日本で発生しています。これは、日本列島が四つのプレートが接する境界にあるからです。
地震の原因は、プレートの沈み込みや圧縮、沈み込むプレートがちぎれた時の衝撃、プレート境界上に蓄積したエネルギーの発散など複数あり、日本列島はその宝庫なのです。
四つのプレートが接している日本列島、2つの海洋オウレートが地形に影響
ユーラシア大陸のへりに弧を描くように並ぶ日本列島は、弧状列島とも呼ばれています。これは、沈みこみ帯の典型的な地形です。
日本列島は、沈み込む側の太平洋プレートとフィリピン海プレート、そしてこれらを押し留める側のユーラシアプレートと北アメリカプレートという四つのプレートで構成されており、太平洋側の地形は、沈み込むプレートの境界線と同じような形状になっています。
プレート境界は湾曲した島々ができる
日本以外では、フィリピンやインドネシア、ニュージーランドにも弧状列島が見られます。日本列島とお同じように弧を描くような形をしているほか、外側には必ず深い海溝があり、火山活動が活発なのが共通点です。地図で見たときに、大陸の脇にある列島が弧状をしているのは、プレートが集まっている場所であることを表している。
プレートって何だろう?
地球は中心から、核(内核、外核)、マントル、地殻の三層に分類されます。これは、「物質の違いに基づく区分」で、地殻とマントルはケイ素やマグネシウム、鉄が主成分のかんらん岩、外核は液体の鉄とニッケル、内核は固体の鉄とニッケルからできていると考えられています。
また、地球の中心は非常に高温になっていて、内核は6000°C以上で、中心から離れるにつれて温度は下がっていきます・
「プレート」」とは性質で分けたときの呼び名
地球内部の構造は、「力学的な性質による区分」もあります。力学的性質とは岩石の「かたさ」や「やわらかさ」です。この区分で、温度が低くて硬い岩石の領域を「プレート」といいいます。具体的には、地殻とマントル最上位です。これをリンスフェア(岩石圏)といいます。その下には温度が高くて流動性に富む領域であるアセノスフェア(岩流圏)が、さらに深い領域にはメソスフェアが広がっています。
コメント